栗山監督絶賛!ラーズ・ヌートバー選手の人柄を徹底調査【侍ジャパン屈指の人気者に】

WBC2023日本代表の侍ジャパンに選出されたメジャーリーグセントルイス・カージナルス所属のラーズ・ヌートバー選手。 栗山監督が「100%全員が好きになる愛すべき人柄」と絶賛する彼の素顔に迫ってみました。
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1月11日。
取材に応じた侍ジャパンの栗山英樹監督がサプライズ選出を明言しました。

MLBセントルイス・カージナルス所属のラーズ・ヌートバー選手が日本代表入り。

日系選手のWBC参加は侍ジャパン史上初。
栗山監督はヌートバー選手の実力だけでなく、性格についても絶賛。

性格についても「100%全員が好きになる。愛される人柄」と太鼓判を推した。

引用元:【侍ジャパン】ヌートバー代表入り内定を栗山英樹監督が明言「バランスいい。勢いをつけてくれる」スポーツ報知

100%全員が好きになる、愛される人柄であるラーズ・ヌートバー選手。
いったいどんな人なのか調査しました。

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【たっちゃんことカージナルス若手有望株のラーズ・ヌートバー選手】

  • 名前:ラーズ・テイラー・タツジ・ヌートバー(日本名 榎田達治)
  • 生年月日:1997年9月8日
  • ポジション:外野手
  • 投打:右投左打
  • 身長:191cm
  • 体重:95キロ
  • 所属チーム:セントルイス・カージナルス
  • 今季年俸(23年):80万ドル/約1億400万円
    ※1ドル=130円換算
22年成績(MLB)打率.228、本塁打14、打点40
通算成績(MLB)打率.231、本塁打19 、打点55

母親・久美子さん直伝「日本式コミニケーション」の使い手

ラーズ・ヌートバー選手の母親である久美子さん(クミさん)。
日本出身の彼女には子育ての際に「3つのこだわり」がありました。

  • 時間厳守
  • 気持ちの良い挨拶(目上の方をリスペクト)
  • 友だちと仲良く

とくに「時間厳守」と「気持ちの良い挨拶」を言い聞かせるのは、
アメリカ社会では少し珍しいそう。

その点、日本生まれアメリカ在住のクミさんだからこそ、初対面も多い日本代表チームに加入するラーズ選手に送れるアドバイスもあるのでは。

クミ ラーズはどんなチーム、コミュニティにも馴染むのだけは早いので、あまり心配はしてません。それに、これはアメリカでは少し珍しいのですが、「時間厳守」「気持ちのいい挨拶」は子どもたちにいつもうるさく言い聞かせてきたので。

引用元:ヌートバー母が明かす“栗山監督とのWBC面談”「髪のセットも化粧もなにも(笑)」飛び入り参加の舞台裏…では父が考える「適正打順」は?

こうしたクミさんの努力のお陰で、ヌートバー選手は好青年に成長。

気持ちの良い挨拶(目上の方をリスペクト)は先輩からもお墨付き

ヌートバー選手のナイスガイっぷりに触れた1人に田口壮さん(現オリックスコーチ)がいます。

田口壮さんはヌートバー選手が所属するセントルイス・カージナルスのOB。
2002年から6年間プレーし、ワールドチャンピオンに輝いた経験を持っています。

ヌートバー選手からすればチームの大先輩に当たる方。

田口さんとヌートバー選手が対面したのは3月7日。
オリックスと対戦する日本代表が京セラドームで練習している時でした。

ヌートバー選手の方から田口さんのもとへ訪問。
カージナルスについての話で盛り上がったそうです。

田口さんはヌートバー選手の印象をこう語っています。

本当にナイスガイです。すっごく穏やかな感じの子ですね。礼儀正しいし。お母さんが日本人だからなのか、日本式のこともちゃんとわかっているし、すごいなと。『日本どう? 』と聞いたら、『楽しんでる』って。『自分のやれることを一生懸命やるだけです』という感じでした。十何年か前にもこっちに来たことがあって、日本は初めてじゃないと言ってましたね」

引用元:「ユニフォームを汚せ!」WBC大活躍ヌートバー“全力疾走&スーパーキャッチ”の秘密…侍ジャパンで“泥臭く頑張る”25歳の日常とは?

目上の方をリスペクトするだけでなく、持ち前の人懐っこさも発揮。

ヌートバー選手の人柄に、田口壮さんも好印象を感じていました。

友だちと仲良く

人懐っこい性格のラーズ・ヌートバー選手はお調子者の一面も持っています。
久美子さん曰く、この性格は幼少期から変わっていないそうです。

「小学生の時かな、ラーズと友人が話してる内容が聞こえてきたんですよ。その子が『クミは日本人だからラーズも日本語喋れるでしょ』って言ったら、『うん、わかるよ』ってドヤ顔。何を言ってんの、話せないじゃんと思ったら、『うんち』『おしっこ』みたいな単語を教えてて(笑)。そしたら、その友だちも単語の意味まではわからないので『本当だ!  ラーズは基本的な日本語は話せるんだね』みたいな意味のわからない会話をしていました。

引用元:「ヌートバー母「WBCはラーズの甲子園」土まみれで全力疾走、球場が揺れたダイビング…大活躍のウラに母の直言「日本のしきたりになれなきゃ駄目よ」」

小学生らしい会話で微笑ましい光景だったのが目に浮かびますね(笑)。

ちなみにヌートバー家は2006年に訪米中の高校日本代表のホストファミリーでした。

当時の代表には田中将大選手や斎藤佑樹さんら豪華メンバーが集結。
代表選手数人がアメリカ滞在中、ヌートバー家のお世話になりました。

当時9歳のヌートバー選手は日本代表のバットボーイを担当。
持ち前の人柄で代表選手たちにも可愛がられました。

斎藤佑樹さんは後にこの時の印象をこう語っています。

「写真を撮ろうよ、サインを書いてよ、といろんな選手に声をかけたり、高校生に交じってハイタッチの列に入ったり。何事にも物怖じしないタイプで、当時はまだ無邪気な野球少年という印象でした」。

引用:「ヌートバーはなぜ愛される? 斎藤佑樹氏が目を奪われた真摯な姿勢と細かな“気配り”」

結局、チームひとりひとりに声をかけて「帽子の裏に全員のサイン」をもらったそう。

当時、代表選手の一部の子をホストファミリーとして預かったんですが、チームのみんなとラーズはいつも一緒にいて、本当にかわいがってもらったんです。どういう経緯だったかは覚えてないんですが、親善試合では日本チーム側のバットボーイを務めて、試合後のストレッチではみんなの輪の中に入って、片言の日本語で話したりして、楽しそうにしていましたね。その時に自分で1人ひとり声をかけて、帽子の裏にみんなのサインをもらったんです。滞在は1週間から10日ぐらいだったんじゃないかと思うんですけれど、みんなが帰るときにはもう泣いて泣いて。

引用:〈WBC開幕〉ラーズ・ヌートバーの母が告白 息子をWBC日本代表へと駆り立てた斎藤佑樹&田中将大との”秘蔵写真”

田中将大選手や斎藤佑樹さんら高校日本代表選手と交流をしたヌートバー選手。
そんな彼の心に「日本代表でプレーする」という夢が芽生えました。

リトルリーグでオールスターチームに選ばれて、選手紹介のビデオを録るときに、「I’m representing my country Japan(僕は日本代表だ)」って言ったりもしていましたね(笑)。その時には、高校日本代表の子たちが当時やっていたみたいに、帽子のつばを真ん中で折って被っていて。それがかっこいいと思っていたみたいで、ずっと彼らの真似をしていました。

引用:〈WBC開幕〉ラーズ・ヌートバーの母が告白 息子をWBC日本代表へと駆り立てた斎藤佑樹&田中将大との”秘蔵写真”

それから16年後の2022年末。

栗山監督とヌートバー選手、通訳の水原一平さんの3名で「代表内定のミーティング」が行われました。

ヌートバー選手は、高校日本代表選手のサイン入り帽子を着用し、面談に臨みました。

野球に関しては真面目!コロナをきっかけに野球が出来ることに感謝

ラーズ・ヌートバー選手は、野球の名門である南カリフォルニア大出身。

2018年セントルイス・カージナルスからメジャードラフト8巡目で指名されました。

メジャー昇格を目指し、マイナーリーグで奮闘する日々。
しかし2年目の2020年春、コロナウィルスの影響でキャンプが突然中止。

その後、メジャーは日程を短縮し再開したが、マイナーリーグは全日程がキャンセル。

選手として成長できる大事な時期に、野球ができなくなる事態が発生…

実家があるカリフォルニアに戻り、
練習漬けの日々を過ごすつもりだったヌートバー選手。

そんな彼の計画に両親である久美子さんとチャーリーさんは反対。
万が一に備えて、社会に出て働く経験をすべきだとアドバイスしました。

「両親に『仕事をしろ』と言われたんだ。『ただ空きのケージを探して打ちまくる日々を過ごすのはダメだ』と。働いたよ。金づちを打ったり、ねじを回したりするような筋肉を使う仕事ばかりだった。週6日、朝4時に起きて現場に行って。仕事が終わったら打撃コーチの知り合いと一緒に打撃の練習をして。その合間にオンラインで大学の授業も受けた。かなりハードな夏だったけど、振り返ってみると、自分の人生や現実と向き合う経験になったのでとても良かったと思っている。野球選手にならなかったらどんな生活をしていたのかという勉強にもなったし、野球ができることに対して、より深く感謝するきっかけにもなった」

引用:「ヌートバーが両親から「仕事をしろ」と言われた日…朝4時から週6日の肉体労働、本人が振り返る「現実と向き合う経験になった」ハードな夏」

コロナ禍のハードな経験は、ヌートバー選手をさらに成長させる出来事になりました。

野球へ取り組む姿勢はさらに真面目に。
一つ一つの動きを大切にし、常に全力で質の高いプレーを追求するように。

21年5月にはマイナーリーグも再開。
ラーズ・ヌートバー選手はAAA級メンフィス・レッドバーズでプレーし、6月22日にメジャー契約。

21年シーズンはメジャーで58試合に出場して打率.239、5本塁打、15打点、2盗塁を記録。

ムードメーカーとしても大活躍!ペッパーミルを回すパフォーマンスが大人気

カージナルスの若手有望株であるラーズ・ヌートバー選手。
22年シーズン途中から外野のレギュラーに定着し、カージナルスの地区優勝に貢献しました。

そんなヌートバー選手ですが「あるパフォーマンス」でもチームに貢献。

そのパフォーマンスとは「ペッパーグラインダー」。

ペッパーグラインダーを披露する場面は、チームメイトが打点を上げたとき。

  • タイムリーヒット
  • 本塁打

得点が入った時にベンチ最前列でペッパーミルを回すパフォーマンスなんです。

「ペッパーグラインダー」はカージナルスの選手の間で大流行。
ベンチや塁上などでミルを回す動きを披露しました。

チームに勢いを与えるパフォーマンスが誕生したのは、意外と深い理由なんです。

セントルイスの地元メディア「KMOV4」によれば、
昨年7月にチームメイトのアンドリュー・キズナー捕手がチーム打撃の大切さを説いたことがきっかけ。

「Grinding at bats(僕たちの力を出し切ろう)」

この言葉はチームやファンの合言葉となりました。

そして、ユーモアのあるファンから贈られたのが「ペッパーミル」。
これがきっかけでヌートバー選手は「ペッパーグラインダー」を始めることに。

プレゼントでパフォーマンスしてくれるなんて最高のファンサービスですね!

「ペッパーグラインダー」はカージナルスの選手やファンにとって欠かせないものになっています。

【ファンとの交流イベントでペッパーミルにサインする様子】

少女から「ペッパーミル」を渡されて、丁寧にサインを入れるヌートバー選手。
ファンサービスの対応を見ても、明るくてナイスガイなことが伝わってきますね。

いわくつきのフィスターホテルでも楽しめちゃうお茶目さん

シーズン中は全米各地を移動するメジャーリーガーたち。
MLB公式サイトによれば「メジャーリーガーの22年平均移動距離は3万3331マイル(約5万3641km)」。

地球1周が約4万kmなので、1周しても1万km(東京~イタリア)は移動できる距離。

当然、選手たちはホテル暮らしになるわけなんですが…
宿泊先が「幽霊の出るホテル」の場合もあるんです。

昨季、ヌートバー選手らカージナルスの選手も「いわく付きホテル」に泊まることに。

その名も「ザ・フィスターホテル」。

ウィスコンシン州ミルウォーキーにあるホテルで、開業は1893年。
歴史ある由緒正しいホテルですが、幽霊が出ることでも広く知られているんです。

フィスターホテルの中はこんな感じ。

めちゃくちゃ綺麗なホテルって雰囲気なんですけど、出るんです。

  • レンジャーズのジョン・グレイ選手
  • レイズのチェ・ジマン選手
  • ブレーブスのマーセル・オズナ選手
  • 元カージナルスのカルロス・マルティネス選手
  • 元MLB選手のカルロス・ゴメス氏

これら現役選手&OBが心霊体験をしたことを明かしています。

そんなフィスターホテルに泊まることになったカージナルスの選手たち。
代表してアンドリュー・キズナー選手がニュース番組のインタビューを受けました。

レポーターから心霊体験の有無を聞かれるキズナー選手。
幸いなことに不可解な現象には遭遇しておらず、本人も気にしていない様子。

そこでレポーターは部屋を真っ暗にして心霊検証をすることに。
ですが、やはり何も起こらず。

ライトを点灯し、インタビューの締めに入るレポーター。
そのとき背後に不穏な影がやってくる(笑)。

ラーズ・ヌートバー選手から漂うのは「心霊スポットで楽しむ陽キャ感」。
いくらなんでも楽しみすぎでしょ(笑)。

中継を引き取ったスタジオの女性アナウンサーも笑っていました。

【心霊ホテルで楽しめちゃうヌートバー選手】

ナ・リーグ地区優勝で仲間にインタビュー!アレナド選手を爆笑させる腕前

2022年ナ・リーグ中地区優勝を決めたセントルイス・カージナルス。
シャンパンファイトで盛り上がるチームメイトに、ラーズ・ヌートバー選手がインタビューしました。

インタビューの相手はメジャー最強打者の呼び声高いノーラン・アレナド選手。

【主な獲得タイトル】

  • 本塁打王:3回(2015年、2016年、2018年)
  • 打点王:2回(2015年、2016年)
  • シルバースラッガー賞(三塁手部門):5回(2015年-2018年、2022年)
  • ゴールドグラブ賞(三塁手部門):10回(2013年 – 2022年)
  • MLBオールスター:6回(2015年 – 2019年、2021年)

主要タイトル常連でメジャートップレベルの攻守を誇るスーパースターです。

ヌートバー選手がアレナド選手の爆笑を誘ったシーン。
それは「優勝を大きく引き寄せたキズナー選手の2ランホームラン」に絡めた質問でした。

ヌ「アレナド選手は今年31本塁打を放っていますよね。キズナー選手が打ったホームランと今季打ったホームランすべてを交換したいですか?」

ア「ははははは(爆笑)…たぶんね(爆笑)」

インタビューは、和気あいあいとした雰囲気。
ヌートバー選手の人懐っこい人柄とチームメイトから愛されていることが伝わってきました。

【アレナド選手爆笑のインタビュー動画】

ちなみにラーズ・ヌートバー選手はシャンパンファイトで大はしゃぎ。
リズミカルに踊りながらチームメイトたちと勝利を祝っていました(笑)。

【100%全員が好きになる愛すべき人柄なヌートバー選手】

WBC2023日本代表の侍ジャパンに選出されたメジャーリーグセントルイス・カージナルス所属のラーズ・ヌートバー選手。 栗山監督が「100%全員が好きになる愛すべき人柄」と絶賛する彼の素顔に迫ってみました。

侍ジャパンに選出されたラーズ・ヌートバー選手の人柄をご紹介しました。

  • 時間厳守と気持ちの良い挨拶、友達思いが当たり前
  • 仲間の活躍を祝福できるムードメーカー
  • 丁寧なファンサービス
  • 心霊ホテルでも楽しんじゃうノリの良さ
  • チームメイトへのインタビューで爆笑を誘うユーモアセンス

栗山監督が「100%全員が好きになる愛すべき人柄」と絶賛するのも納得でしたね。

実は日本代表に選出された当初、SNS上ではある懸念が指摘されていました。

  • 日本語でのコミニケーションができない選手が日本代表に馴染めるのか?

たしかにそのような不安を覚えるのも仕方がないでしょう。

もちろん答えは「100%馴染める」でしたね。

ムードメーカーで、ナイスガイで、ノリが良い。
そんなラーズ・ヌートバー選手は侍ジャパンにすぐ溶け込みました。

ラーズ・ヌートバー選手がどんなプレーをするのか気になる方は以下の記事ご覧ください♪

WBC2023での侍ジャパンの戦いは以下の記事にまとめてあります。

気になる優勝候補国については以下の記事で解説しています。
注目選手のプレーを見て、スゴさを一緒に体感しましょ♪

ポジション別の出場国注目選手は以下の記事で解説しています。

「WBC2023」については以下の記事をどうぞ。
グループ組み合わせ、大会日程&放送日程をまとめてあります。

【参考文献】

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